読書記録『生き方の演習ー若者たちへー』塩野七生さん
ネットなのか、雑誌なのか、何かでお勧めされた本を読みました。
塩野七生さんの『生き方の演習ー若者たちへー』です。
若者ではありませんが、お勧めしていた媒体が中年以上のものだったため、読む気になったのだと思います。読む理由も忘れました。
塩野七生さんの本はすごく有名で、お名前は存じておりました。
が、一度も著作を読んだことがなかったのです。
本の中で衝撃だったのは「オール若者に告ぐ」という章です。
私は今までも今もずっと、大人として恥ずべきことをしていました。
私が若かりし頃、憧れていた大人は、この章に書かれているような大人です。
若者に気を使ったり、へりくだったりしない大人です。
毅然とした態度で、なんでも相談に乗ってくれて、何かあったら守ってくれる人が私の憧れの大人でした。
それは今も変わりません。
そんな憧れの大人たちは若かりし頃の私と同じ目線で考えることはしませんでした。
大人の世界と私の世界を混同することはなかったのです。
なので、壁を感じますし、その壁が心地よかったです。
逆に馴れ馴れしくしてくる大人に違和感があったことも、この本を読んで思い出しました。
何かしらの下心があるんだろうな、、、、と警戒したこともありました。
そして今、年齢的には大人過ぎるところまで生きてきました。
若者にへりくだっている自分がいます。
会社辞めないでほしいから、若い人の感覚を知りたいから、若い人と仲良しの方が心が若返る気がするから、などの理由で若い人に身近にいてほしいのです。
けれども、へりくだる自分が嫌だったんですよね。
なんで、ここまでするんだろう?と。
この本を読んで、へりくだり自分から脱却できそうです。
大人の方が読むべき本かもしれません。